おそらくこれは展示ではない(としたら、何だ?)
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで開催された展覧会『mamoru「おそらくこれは展示ではない(としたら、何だ?)」』の特設ウェブサイト制作。展覧会場のパラレルな存在として、作家が展示の中で行った「思索」の視覚化を試みました。2022年10月には、会期中に執筆された全テキストを一覧化したアーカイヴ版も公開されました。
本展において、アーティスト・mamoruが執筆したテキスト——とりわけその形式や文体そのもの——は、重要なモチーフでした。mamoruが「グルーヴ体」と名付けた文体は、レコードの溝が音を刻み再生するように、体験され、過ぎ去り、また再生され得るものとして書かれています。
トップページのメインテキストでは、「声」や「ブレイクビーツ」をキーワードに、単語・文節ごとに断片化したテキストへ長体・平体の変形を施すことで、アーティスト本人の語り口をウェブ上にインストールすることを目指しました。テキストは通常の組版のように折り返されず横へ長く伸び、閲覧者の視点(=ウィンドウの表示範囲)がその上を移動する構造になっています。視点の移動によって現在と過去のシーケンスが生まれ、過去の言葉が徐々に見えなくなっていく——口語でのコミュニケーションに似た体験を生み出しています。
会期を3つのphaseに分けてビジュアルを変化させた展覧会に合わせ、ウェブサイトも同様にphaseごとに更新されました。画面左上のボタンから過去のphaseを遡れるタイムマシン機能を実装し、更新されたテキストは色分けによって差分を視覚化。色の選定は、フライヤー・展覧会場・作家のGoogleドキュメントのカラースキームなど、プロジェクトに関係するさまざまな要素から着想し、phaseごとに展開させました。





